
何もしたくない日。
誰かと話すのも、ちょっと重たい日。
何を食べたいかもよくわからない日。
そんな時こそ、
私は“あたたかいもの”を口にするようにしています。
それは、料理であっても、湯のみのお茶でもいい。
あたたかさが、そっと心に届いてくれるのです。
湯気には、やさしさが宿っている
味噌汁をよそうとき、ふわっと立ちのぼる湯気。
そのあたたかさに触れただけで、
少し泣きたくなるような気持ちになることがあります。
心が冷えていたことに気づいて、
「私、疲れていたんだな」と、やっと思える。
湯気の立つ食べものは、**自分をいたわる“しるし”**でもあるのです。
あたたかいものが、内側の緊張をゆるめる
冷たいおにぎりもおいしいけれど、
心がつらい時には、
温かい雑炊やスープ、煮もののようなやわらかな熱が必要になります。
お腹だけじゃなく、
胸の奥までふわっとほどけていくような感じ。
あたたかさには、体と心の両方を「ゆるませる」力があります。
あたたかいものを作る行為そのものが“整え”になる
火をつけて、鍋に水を入れる。
だしをとり、味噌をとく。
野菜をゆっくり煮る。
その工程をひとつひとつ丁寧に行うことが、
自分自身を静かに整える時間になっていきます。
そして食べるとき、
「今日の私、ちゃんとあたたかいものを作ってあげられた」
そんな小さな自己肯定感が、心の底にぽっと火を灯してくれます。
やさしい熱が、あなたを守ってくれる
冷たい世の中でも、
慌ただしい日々でも、
台所から生まれるやさしい熱は、
ちゃんとあなたを守ってくれます。
あたたかいものは、
**心が「冷えきらないようにするためのおまもり」**なのかもしれません。
最後に
疲れた日、なんでもいいんです。
レトルトのスープだって、お湯を注いだだけのお茶でも。
あたたかいものを口にすることで、
あなたの心はまた、少しずつぬくもりを取り戻していきます。
🍀「今日はこれでいい」と、
自分にやさしく声をかけながら、あたたかいひと口をどうぞ。
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