
ふと手にした野菜、
誰かから届いたお菓子、
旅先で「あなたに似合うと思って」ともらった布巾。
そういう“いただきもの”に触れるたび、
私は小さな温もりに包まれた気持ちになります。
それは、ただの「モノ」ではなくて――
目に見えない“めぐり”のエネルギーが込められた贈り物だから。
ものに込められた「想い」が、氣を運んでくれる
いただいたお米を炊くと、なんだかやさしい味がしたり、
もらった果物の香りが、気分をふわっと明るくしてくれたり。
それは、
そのモノに込められた“想い”や“祈り”が、ちゃんと届いている証なのだと思います。
「おすそわけね」
「これ、きっと好きそうだから」
「わたしが元気もらったから、あなたにも」
そんな、言葉にならないエネルギーのバトンが、
めぐりめぐって、いま私の手の中にあるのです。
「めぐり」は止めずに、また誰かへ
いただいたものを使って、誰かにおすそわけする。
いただいた言葉に心を動かされたら、それを次の誰かに伝える。
そうやって、めぐりのエネルギーはさらに広がっていきます。
たとえば――
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もらった梅干しでおにぎりを握って、大切な人に渡す
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いただいた器に料理を盛って、「ありがとう」と写真を送る
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「あなたのやさしさが、あの時のわたしを救ってくれた」と伝える
それだけで、“ありがとう”の氣は、どこまでも澄んでいくのです。
「受けとること」も、立派な循環
与えることは美しいけれど、
「受けとること」も、ちゃんと尊い行為です。
素直に、あたたかく、
「ありがとう、いただきます」と手を合わせること。
それは、
「あなたのやさしさ、しかと受けとりました」と
この世界にしっかり伝えることでもあるのです。
最後に
いただきものが多い日は、
きっとあなたの“心の状態”も、めぐりに満ちている日。
目に見える贈り物の奥にある、
目に見えないエネルギーにそっと触れて、
今日もあなたのなかにやさしい氣が流れていきますように。
そして、今度はあなた自身が誰かの「めぐり」になれたら――
それはきっと、この世界でいちばんやさしい循環です。
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