
料理を終えたあとの台所で、
ふと、お鍋の取っ手を拭いたり、包丁の水気を丁寧に取ったり。
そんな何気ないひとときに、
心の中がすうっと澄んでいくのを感じることがあります。
それはきっと、
「道具を大切にすること」が、自分の内側を整えることと
どこかでつながっているからかもしれません。
手をかけると、氣が通う
たとえば、包丁を磨くとき。
布巾でやさしく拭きながら、
「今日もありがとう」と声をかけるような気持ちで手を動かすと、
その刃に、どこか光が戻ってくるように感じませんか?
お鍋の内側を磨くときも、
まるで「氣の通り道」がきれいになるような、
空間のエネルギーが整っていくような感覚があるのです。
道具は、“氣”を運ぶ存在
スピリチュアルな視点では、
毎日手に取るものには、その人の“氣”が宿るといわれます。
だからこそ――
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鍋やフライパンの焦げを落とす
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木べらにオイルをなじませる
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茶碗を手のひらで包みながら拭く
そんな一つひとつの行為が、
自分自身の波動を整える“祈り”のような時間になるのです。
道具は、自分の一部
丁寧に手をかけた道具たちは、
いつしか自分の体の一部のような存在になります。
包丁の重さも、
鍋の厚みも、
お玉のしなる感覚も。
それらは、今日も「わたしの手」を通して、
誰かを、そして自分自身を大切にするエネルギーを運んでくれているのです。
最後に
「なんとなく心がもやもやするな」
「氣が乱れているかも…」
そんなときこそ、
どうか身近な台所道具をひとつ、静かに磨いてみてください。
道具が整えば、空間が整い、
空間が整えば、心も澄んでくる。
その静かな循環を、日々の暮らしの中に取り入れてみてくださいね。
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