「ありがとう」と言いながら作ると、味が変わる

お味噌汁をかき混ぜながら、
お米を炊きながら、
野菜を刻みながら。

「ありがとう」と、
そっと心の中でつぶやいてみる――

それだけで、
不思議と料理の味が変わる気がするのです。

食材は“いのち”をくれる存在

にんじん、大根、お米、お味噌。

どれも、自然の恵みとたくさんの手を通って
ここにたどり着いた、かけがえのない“いのち”です。

「今日も来てくれてありがとう」
「育ってくれて、ここにあることが嬉しい」

そんな気持ちで向き合うと、
素材はその想いをまるごと受けとめて、やさしく返してくれる。

それが、「味の深さ」や「ぬくもり」になってあらわれるのかもしれません。

スピリチュアルな視点では、
言葉には“氣”が宿るといわれています。

なかでも「ありがとう」という言葉は、
波動がとても高く、整いの力を持っているとされます。

だからこそ――

そのひとつひとつの動作に、
「ありがとう」の氣を乗せるだけで、
料理全体がふわっとやさしくなるのです。

誰かに食べてもらうごはんも、
自分ひとりのためのごはんも、
「ありがとう」という気持ちは、ちゃんと味になります。

それは、

向けられた祈りのような想い。

だからこそ、作るたびに「やさしい味」が生まれるのです。

もし今日、なんとなく料理が億劫だったら――
どうか、たった一言だけ「ありがとう」を言ってみてください。

心がふっとやわらぎ、
手の動きがすこしやさしくなって、
できあがったお料理も、ちょっとほほえんでいるような味になります。

「ありがとう」は、料理に宿る“見えない調味料”。

あなたの台所に、今日もそのやさしい魔法が届きますように。