
ごはんを食べ終えたあと、
お箸をそっと揃えて置く。
たったそれだけのことなのに、
心の中がふわっと整うような、
不思議な静けさに包まれる瞬間があります。
小さな所作が「今ここ」に戻してくれる
日々はめまぐるしく過ぎていきます。
バタバタと食事を終えて、洗い物に追われて、
気づけば気持ちがどこか上の空。
でも、食べ終わったあとに
そっとお箸を揃えるという小さな所作を加えるだけで、
心はふたたび「今ここ」に戻ってきてくれるのです。
お箸は、暮らしの中の“境界線”
箸を揃えるという行為は、
「ごはんの時間が終わりました」という区切りをつける、静かな儀式。
たとえば――
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おいしかったね、と心の中でつぶやく
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ありがとう、と器にそっと手を添える
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揃えたお箸を見て、深呼吸をひとつ
そんな時間を持つだけで、
乱れていた心が、すっと静まっていくのです。
自分を大切に扱う練習
誰かのために、ではなく、
自分のために丁寧にお箸を揃えること。
それは、自分自身に
「今日もよくやったね」
「ちゃんと食べられてえらかったね」
と声をかける、やさしい習慣でもあります。
忙しい日や、心がざわつく日ほど、
お箸を揃えるこのひと手間が、心の支えになってくれます。
最後に
整えることは、決して大きなことじゃなくていいのです。
お箸を揃える、それだけで心も整う。
今日も、無事にごはんを食べられたこと。
その幸せに、そっと感謝をこめながら。
お箸を揃えて、今日の自分をやさしく包んであげてくださいね。
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