夕方になると、なんとなく疲れて、
「今日、私なにかできたかな」って思ってしまう日もあります。
やることリストは全部終わらなかったし、
思ったよりも進まなかった。
それでも――
お茶碗によそった白いごはんを見て、ふと思うのです。
「あ、今日もちゃんとごはんを用意した」って。
ごはんは、今日のあなたの証し
どんなに忙しくても、気分がのらない日でも。
お米を研いで、火をつけて、器に盛る。
それだけで、すごいことだと思いませんか？
スーパーで買ったお惣菜を温めるだけでも、
残りものを並べるだけでも、
“今日の自分をちゃんと養おうとした”という、やさしい行為なんです。
「手抜き」じゃない。「手をかけすぎない」日
料理はいつも手間をかけなきゃいけない――
そんな思いにとらわれてしまうこともあるけれど、
ごはんって、本来はもっと自由でいい。
「今日は、冷やごはんでも十分おいしいな」
「このお味噌汁、昨日よりも味がなじんでる」
そんな気づきが、
今日のあなたに寄り添ってくれる“ほめことば”になります。
口に入れるたびに、心がゆるむ
ひと口食べて、ふうっと息を吐いて。
「しあわせだな」と感じるその瞬間、
ごはんは静かに、こう語りかけてくれている気がします。
「今日もがんばってくれてありがとう」
「おつかれさま、よくやったね」
その声に耳をすませると、
どこかほっとして、ちょっと泣きたくなるような、そんな気持ちになります。
最後に
完璧じゃなくてもいい。
やりきれなかったことがあっても大丈夫。
あなたは今日も、ちゃんと生きました。
そして、食べることを、自分に許しました。
ごはんは、そんなあなたの一番近くで、
「えらいね」「ありがとう」「大丈夫だよ」って、静かに見守ってくれている存在です。
どうぞ、今夜のごはんに、そっと心をゆだねてみてくださいね。
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