
― 物・自然・心を大切にする、“目に見えないつながり”を感じて ―
「もったいない」
この言葉には、日本人の深い精神性と、
自然とともに生きてきた暮らしの知恵が詰まっています。
単に「無駄にしない」という意味ではありません。
もっと根っこには、“すべてのものに命が宿っている”という想いがあります。
「もったいない」は、感謝とつながる言葉
たとえば、少し残ったごはん。
「もったいないから食べきろう」と口にするその裏には、
お米を育ててくれた大地と太陽、農家さんの手間、炊き上がるまでの時間
あらゆる背景への感謝の気持ちが込められています。
それはまるで「いただきます」の心と同じ。
私たちは、命をいただいて生きているというスピリチュアルな気づきが、
「もったいない」という一言に宿っているのです。
見えないものへの敬意が、“気”を整える
スピリチュアルの世界では、
“見えないもの”を感じる力が大切にされます。
「使えるのに捨ててしまう」
「本当はまだ大事にできるのに無視してしまう」
そんな小さな行動は、実は自分の中の感性や“気”にも影響します。
逆に、
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使い終わったものに「ありがとう」と声をかける
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壊れた道具を一度拭いてから手放す
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食材を余さず使い切る工夫をする
そんな丁寧な所作は、
自分自身の波動を整える祈りのような行為とも言えるのです。
「もったいない暮らし」が心を豊かにする
現代は、便利でなんでも手に入る時代。
だからこそ、「あるものを大切にする暮らし」が、
本当の意味での豊かさとつながっているのかもしれません。
お味噌汁の出汁をとったあとの昆布を佃煮にしたり、
余った野菜をぬか床でよみがえらせたり。
「もったいない」という思いが、新しい命を吹き込んでくれます。
それは物だけでなく、
わたし自身の気持ちや人生にも“もう一度”を与えてくれるのです。
「もったいない」って、もしかしたら、“愛”の別の言い方なのかもしれない。
そんなふうに感じる日が増えていくと、
あなたのまわりの空気も、すこしずつやさしく、あたたかく変わっていきます。
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