
理由のない不安に包まれて、
何も手につかなくなる日があります。
何かを考えすぎて、心が重たくなったとき、
私はそっと台所に立つことにしています。
包丁を持ち、野菜を切る。
お湯を沸かし、味噌をとく。
手を動かしているうちに、不思議と気持ちが落ち着いてくるのです。
頭がいっぱいになったときは、身体を動かす
不安や焦りで心がざわついているとき、
つい考えすぎて、さらに深みにはまってしまうことがあります。
そんなときこそ、**「考える」のをやめて、「動く」**こと。
お米をといだり、葉っぱをちぎったり、鍋を洗ったり。
単純な手作業に集中すると、頭の中のぐるぐるが少しずつ静かになっていきます。
台所しごとは、小さな瞑想
料理は、五感を使う作業です。
手の感触、香り、音、湯気のぬくもり…。
それらに意識を向けていると、「今ここ」に戻ってこられます。
スピリチュアルな視点から言えば、
台所は、日常の中にある“瞑想の空間”。
目の前の素材と向き合い、火や水と共に調和するその時間が、
心をゆっくり整えてくれるのです。
うまくできなくても、ただ動くことが大事
心が重たいときは、丁寧に料理する余裕なんてないかもしれません。
そんなときは、洗った野菜をそのままちぎって、お皿に乗せるだけでもいい。
ゆで卵を作る、だしパックをお湯に放る、それだけでもいい。
完璧じゃなくていい。
ただ「手を動かす」ということが、
内側にたまったモヤモヤを外に流してくれる、大切な“出口”になるのです。
不安を受け入れる、やさしい時間
料理をしていると、少しずつ呼吸が深くなっていきます。
焦る気持ちが落ち着いてきて、
「あぁ、私いま、不安だったんだな」と気づける瞬間がある。
不安をなくすのではなく、
ただそっと、それを見つめ、手を動かしながら受け入れていく。
それだけで、心は少しずつほぐれていくのです。
最後に
心が乱れているときこそ、
湯気の立つ台所に立ってみてください。
包丁の音に、火のゆらぎに、
あなたの心は少しずつ“今”に戻ってくるはずです。
🍀不安な日は、何かを整えようとせず、ただ手を動かすことから始めてみましょう。
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