
ある朝、八百屋さんで土の香りのする“新ごぼう”に出会いました。
そのとき、ふと「今の私にぴったりの食材だ」と感じたのです。
体が冷えていた時期でした。
ごぼうの香り、色、かたさ——
すべてが「今の自分に必要な力」をくれるような気がして、自然と手が伸びました。
食材には「旬のエネルギー」が宿っている
春には、山菜や新じゃが。
夏には、トマトやきゅうり、なす。
秋には、きのこやかぼちゃ。
冬には、大根や根菜たち。
その時期に自然と出回る食材には、その季節を生きるための“調和の知恵”が込められています。
身体を冷やすもの、温めるもの、巡らせるもの、整えるもの。
旬の食材をいただくことは、「自然の流れ」と調和することでもあるのです。
季節を「食べて感じる」暮らし
季節を感じる方法は、空を見ること、風を感じること、そして食べること。
スーパーの棚に並ぶ野菜をじっと見て、
「今の私に合うのはどれかな?」と問いかけてみます。
すると、不思議と“惹かれる食材”があるんです。
それはまるで、食材のほうが私を呼んでくれているような感覚。
その“直感”を信じて選ぶことが、私にとっての「スピリチュアルな買い物」になっています。
台所は、季節と出会う場所
買ってきた旬の食材を切るとき、
香りがふわっと立ちのぼって、「あぁ、今は春なんだな」と思う。
煮込む音や、蒸気のあたたかさに包まれて、「秋が深まってきた」と感じる。
そんなふうに、季節と向き合えるのが“台所”なのだと思います。
食材に触れながら、五感で季節とつながる。
それだけで、日々がぐっと豊かになるのです。
食材と調和して、自分も調和していく
季節の食材は、単に「健康にいい」だけではありません。
心や魂のリズムにも作用する、自然からの贈り物。
食材とつながることで、今ここを生きている自分ともつながっていく。
その循環のなかで、心も整い、内なる“季節のリズム”に耳をすませられるようになるのです。
最後に
季節を感じるごはんは、
カレンダーではなく、“体と心の声”が教えてくれます。
今日あなたが手に取った野菜は、
あなたと自然が交わした、小さなメッセージかもしれません。
🍀どうかあなたのキッチンが、季節と調和するやさしい場所でありますように。
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